フロントエンドエンジニアとしてのキャリアを終える

キャリアフロントエンド

フロントエンドのテックリードで、10月にはフロントエンドカンファレンス関西2026に登壇する。 そんな人間が何を言っているんだと思われそうだが、フロントエンドエンジニアとしてのキャリアを終えようと思う。

とはいえ、フロントエンドを全くやらなくなるわけではない。 仕事では、これまで培ってきた知見をチームに還元し、個人では学習を続ける。 軸足をフロントエンドから外し、仕事の開発でフロントエンドに関わる割合を自ずと減らしていく、という考えだ。

やり切ってしまった感覚

一番の理由は、一通りやり切ってしまったことだ。

React、Next.js、TypeScriptを中心に、リアルタイム配信の実装、LIFF(LINE Front-end Framework)を使ったアプリケーション、複雑なドメインを持つtoB領域、大規模なtoCサービス、テストの導入など特殊なものから普通の画面開発まで一通り経験してきた。 今では何が来ても、1から設計できてしまう。 デザインを見れば、脳内で勝手にコンポーネントの分割イメージが湧いてくる。

できるようになったのは嬉しいことだが、新鮮さは確実に薄れてきた。 できることを繰り返すよりも、まだできないことに時間を使いたい。

フロントエンド専任というキャリアの行き先

そもそも、フロントエンド専任というポジション自体が減ってきていると思う。

画面の実装はAIがかなりの部分を書けるようになり、専任のフロントエンドエンジニアがいなくても開発が回る場面が増えた。 フロントエンド専任のポジションが残るのは、メガベンチャーや大手のような分業制の会社に絞られてきている。 スタートアップでフロントエンドだけをやるなら、相当なスペシャリストである必要があるだろう。

好きで一生その領域をやっていく覚悟があるなら、それはとても良いことだと思う。 ただ、最近のXを見ていると、かつて名を馳せたフロントエンドの猛者たちが、次々とフロントエンドの第一線から離れていっているように見える。 30代後半からの領域チェンジは簡単ではないので、動くなら早いほうが選択肢は広い。

今年の自分

今年に入ってから、フロントエンドの開発はほぼやっていない。

フロントエンドの開発ルールはAIエージェント向けのskillとして書き出し、レビューもある程度AIに任せている。 1月からはSRE領域を担当し、直近はマルチクラウドとバックエンドの開発がメインだ。

動くなら早いほうがいいと書いたが、自分もギリギリのタイミングだったと思う。 幸い、全く他の領域をやったことがないとかではなく、一定のクラウドの構築を1からできたり、バックエンド開発も少なからず経験があるのでそこはラッキーだった。

これから目指す立ち位置

これからは、バックエンドとクラウドを中心に開発経験を積んでいく。

フロントエンドを軸から外すとはいえ、フロントエンドの設計からテストまでリードできるエンジニアは、市場にまだ少ない。 そこにマイクロサービスの開発経験、クラウドの構築、SRE領域を掛け合わせれば、まだまだ唯一無二の存在になれると感じている。

フロントエンドで培ったものは生きる

Next.jsの目まぐるしい変化に食らいついてキャッチアップし続けた経験は、バックエンドやクラウドに移っても同じように生きる。 変化の速い領域で学び続けるやり方は身についているので、数年すればバックエンド領域でも相当なレベルまで行けると思っている。

最後に

色々と書いたが、フロントエンドが好きなことに変わりはない。

技術的には今も面白い領域なので、コアな部分に入り込んで学習は続けていく。

いつまでこの職種を続けるかは不明だが、まだ楽しいと思えるので頑張っていきたい。

この記事をシェア